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●レジュメ
10時間目 「音声編集の話」

音声編集って何したらいいか分からない。トークロイド始めたころよく思いました。今でも思ってます。
今回は分からないなりに、トークロイド始めたばかりの人にも参考になればと思い、私なりの音声編集の仕方について説明します。

(1)音声編集の基本方針
・十分な音量を確保する。
・聞き取りやすくする。
・表現力を保つ。

その他注意点
・ボーカロイドエディタの段階で出来る限りのことをしておく(重要)。
・修正したものを適宜自分の耳で変化を確認する。

(2)音圧って何ぞ?
音声が最高音量ライン付近にまとまっている状態を「音圧が高い」と言う。
音声波形で見比べると違いは一目瞭然。


音声波形で見る音圧。
上:音圧のかなり高い音楽の例
下:そこまで音圧が高くない音楽の例(決して音圧が低いというほどではない)

音圧が高いことの利点:大きな音に感じる。迫力が出る。音量が揃う。複数の楽器の音声をミックスする場合、楽器の音が埋もれにくい(全ての楽器の音が聞こえる)。
音圧が高いことの欠点:強弱の表現が失われがち。

必ずしも高ければ良いというものではない。

(3)トークロイド用の音声編集の特徴
・音楽ほど音圧の重要性は高くない。ほどほどに。
・楽器のパートごとの役割分担を意識する必要がない。ただし、複数人が登場して喋るような場合は音量、音質が合うように。

(4)主な手順
私なりの手順です。

@ノーマライズ
 特徴:音が大きくなる。
 弱点:元音声の音量にバラつきがあると、音が十分に大きくならない。
Aコンプレッサー
 特徴:音量が揃う、全体的に音を大きくできる。
 弱点:音量変化の細やかさが失われる。
Bイコライザー(お好みで)
 特徴:音質が変化する。音楽だと、楽器のパートごとに音域の役割分担ができる。
Cリバーブ(やんわり)
 特徴:室内反響など空間の表現ができる。
 弱点:やりすぎるとお風呂。

Aの前後にリミッターを挟んだり挟まなかったり

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