アクセントを理解することはすぺくたくら流トークロイドにおいてはとても重要。
小難しい話も多いけど、じっくり理解していってネ。
(1)前回の復習
(2)補足
アクセントには地域差、時代差がある。
語彙ごとのアクセントにも、アクセント体系にも地域差、時代差がある。
ただし、アクセント体系よりも、語彙ごとのアクセントの方が変化が速い(要出典)。
(3)アクセント句
「アクセント句」とは、一続きに喋るピッチコントロールのまとまりのこと。単に「句」と言ったりもする
東京方言では、1つのアクセント句内にピッチの上昇はアクセント句冒頭(句頭)の1か所のみ。言い方を変えると、ピッチの上昇がアクセント句の切れ目を示している。
アクセント句の切れ目のことを「句切れ」と言う。
適切に句切りを入れることで、文字では伝えられない情報を伝えることもできる。
一方で、不自然な句切りは、意図しない意味を伝える原因になるので要注意。
※「句切り」と「区切り」の誤変換に気を付けよう!
(4)句切りと強調、話題
句切りによって、伝えたい部分の強調ができる。
例1:リンちゃんがレンくんを殴った。
例2:リンちゃん/がレンくんを殴った。(ミクちゃんじゃなくて、リンちゃんが殴った)
例3:リンちゃんが/レンくんを殴った。(カイトくんをじゃなくて、レンくんを殴った)
例4:リンちゃんがレンくんを/殴った。(蹴ったんじゃなくて、殴った)
ピッチの上げ方を通常よりも大げさにしたりすると効果的。
さらに強調したい部分を少しゆっくり喋ったり、大きい声で喋ったりすると相乗的に強調される。
※例文が血なまぐさいのは、言語学の影響です。
主体客体、動作主被動作主などがはっきりと分かりやすい動詞が使われる傾向があります。
殴る、叩く、殺すなど。
※※読点や句点との関係
句点「。」・・・文の切れ目。もちろんこっちも間を空ける。
読点「、」・・・間を空ける。アクセント句の切れ目でもある。
アクセント句「/」・・・間を空けなくても良い。
(5)句切りと感情
句切りの少ない規則的なアクセントコントロールは、情報を正確に伝達するのに役立つ。テレビのアナウンサーのような喋り方。悪い言い方をすると無感情な印象を与える喋り方になる。
感情豊かな喋り方を目指す場合は、程よい句切りが大切。