今回は簡単なセリフを喋らせてみるよ。
(1)初期設定ファイル(テンプレート)を作ってみよう。
・テンポ、拍子の設定をする。
TEMPO240、BEAT4/32
Quantize1/64、Length1/64
・デフォルトの歌唱スタイルの設定をする。
ベンドの深さ0% 長さ0%
ポルタメント付加しない
ディケイ0%
アックセント50%
・音符を並べる。
音声記号を編集して音が鳴らないようにする。
発音記号を「_」(アンダーバー、アンダースコア)にすると音が鳴らなくなる。
※音声記号の編集は、音符のダブルクリック、もしくは、音符を選択してF2キー。
音符を適度な数コピーする。すぺくたくらの場合は128音符。
※豆知識:VOCALOIDエディタの発音記号はX-SAMPAが採用されている
・PBSを変更する。
音符が並んでいる部分のPBSを10にする
・マスター音量を変更する。
F3キーを押して(あるいは「表示」→「ミキサー」)ミキサーを表示する。
「Master」(一番右側)のつまみを最大の5.5にする。
音を大きくしてからおかしいところに気づいて直すより、初めから音が大きい方が手間が少なくて済む。
・名前を付けて保存
(2)音符にセリフを入れてみよう
・メニューバーの「ジョブ」→「歌詞の流し込み」。歌詞じゃないけど!
・音符入力時の注意
@助詞
「は」は「わ」、「へ」は「え」で入力する。「を」は勝手に「お」と同じ音になる。
A長母音
「おう」は「おお」、「えい」は「ええ」。「おー」や「えー」も可。
※これらはボカロの仕様じゃなくて、私たちの実際の発音がそうなっているため。
日本語の仮名は表音文字ではないのだ(キリッ
例:「私は学校へ行きました。」
VOCALOIDエディタ上の仮名入力「わたしわがっこおえいきました」
B促音(小さい「つ」)
「っ」のこと。ボーカロイドはこれをそのまま「つ」として読む。
「っ」を表現したい時は、その部分の音符を削除する。
つまり無音の時間を用意する。DYNでもできるけどちょっと面倒くさいかも。トラックを分ける方法もある。
(3)PITの線を引こう
・アクセントを確認する。
アクセントの詳しい説明はまた今度。
生放送では、
@出だしの「お」の音のPITを低めする。
A「は」の音はPITを上げすぎず、「お」から「よ」に向かってなだらかにPITが上がるようにする。
B「う」の音はほんのりとだけ上昇気味にPITを引く。
などのアレンジを行いました。
※今回はPIT以外のパラメータは変更しない
(4)聞いてみよう
・PITを引いたら必ず聞いて確認する。
・・・かわゆい(*´ω`*)